その壁を突破するためによくあげられるのがまきびし＋ほえるの合わせ技、通称「昆布」っ！
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| 昆布 |
昆布ってな～に？
そもそもは「コンボ」のタイピングミスが発祥とも言われています。まきびしがまいてある状態で、相手が特殊ポケモンの攻撃を受けるために55カビゴンに交代しようとしたターンにほえるやふきとばしを選択すれば、カビゴンはまきびしでダメージを受けただけで控えに戻っていきます。たとえばサンダー対パルシェン・カビゴンだと…
相手はパルシェンを戻してカビゴンを繰り出した！
カビゴンはまきびしのダメージをうけた！
カビゴンの HP 292→256
サンダーのふきとばし！
パルシェンが戦闘にひきずりだされた！
パルシェンが戦闘にひきずりだされた！
パルシェンはまきびしのダメージをうけた！
パルシェンの HP 156→137
パルシェンの HP 156→137
このターンが始まる前も終わった後もサンダーとパルシェンが向き合っています。ですが、カビゴンとパルシェンだけHPがまきびしの分減少しています。
こういう風に、「不利な相手に対しては交代する」というポ理をうまく利用して、ほえる・ふきとばし持ちのポケモンが、まきびしとのコンボで自分に有利なポケモンを倒そうとする戦術が昆布なんだね～。
これを繰り返してまきびしのダメージを蓄積させていけば、特殊ポケモンでも55食べ残しカビゴンを倒せるようになる、ってわけだねっ。
「実際に何回まきびしを踏ませればいいか」計算したよ～
基準は、高確率で3発で倒せるまでっ！3発で倒せるなら、相手のカビゴンが眠っている場合、
攻撃・眠っている 攻撃・眠っている 攻撃、で倒せるからだね～
55サンダー
・雷89.62％の確率で3発/まきびし2回
・10まんボルト
確定3発/まきびし4回
55ライコウ
・雷確定3発/まきびし3回
・10まんボルト
99.95％の確率で3発/まきびし4回
55スイクン
・波乗り確定3発/まきびし5回
・雨が強い＋波乗り
確定3発/まきびし3回
55シャワーズ
・ハイドロポンプ確定3発/まきびし3回
・波乗り
95.8％の確率で3発/まきびし4回
・雨が強い＋ハイドロポンプ
確定3発/まきびし0回
・雨が強い＋波乗り
（43.68％の確率で3発/まきびし1回）
確定3発/まきびし2回
55ファイヤー
・大文字89.62％の確率で3発/まきびし2回
・日差しが強い＋大文字
確定3発/まきびし0回
実際に計算して思ったこと
こうやって見るとどのポケモンも55食べ残しカビゴンを倒せそうに思えるけど～、実戦的な勝ちの構想としてのまきびしの回数は昆布としては2回、まきびし単体では3回が限度かな～。「不利な相手に対しては交代する」というのは確かにポ理にかなってるんだけど～、ほえる・ふきとばしを繰り返せば、相手も次の行動がほえる・ふきとばしというのを踏まえて行動してくるからね～。
ポ理にかなった行動が常に最善とは限らない
ほえる・ふきとばしという行動を選べば、「昆布で倒す」という勝ちの構想は相手にも伝わります。そうなると昆布を仕掛けられている側は、「相手の次の行動は高い確率でほえる・ふきとばし」と今までの行動を踏まえて予測し、交代以外の選択肢を取ります。これは、ほえる・ふきとばしを連続して選べば選ぶほどに予測されやすく、かつ交代以外の選択肢が取りやすくなります。上の例なら、パルシェンが交代せずに冷凍ビームを選択したりね～。サンダーの前でパルシェンが居座るのは、ポ理からしたらありえないっ！けど、「相手の次の行動がほえる・ふきとばし」であった場合、この場では居座りが最善になってるんだね～。サンダーにダメージを与えただけでなく、カビゴンが場に出てきてくれたからね～。
まとめ
もっとも、昆布を仕掛ける側が有利であることには変わりません。しかし昆布は、昆布だけにとらわれず、相手のこれまでの行動、昆布が成功した時のリターン、相手が交代せず居座ってきた場合のリスク…そういった情報を総合して勝ちに結びつける力が試される戦術だと思います。昆布戦術が開発されてから時間が経っている今では、昆布という戦術の採用は選出段階から伝わりやすく、選出で対策されてしまうことも多いので、昆布以外の立ち回りの重要性が増しているといえます。実際、私も積極的に昆布を決めることは少ないです。相手に選出で対策されることにも起因していますが、昆布を意識させつつ、普通のサイクル戦を仕掛けてまきびしを踏ませ、優位に立つ、という使い方が多いです。主張としては「昆布を仕掛けられる」「まきびしが置いてある」の二段構えですね～。
昆布はそれ自体が目的ではなく、エースの苦手なポケモンを突破するための手段だということ。それを常に忘れないようにしたいですね～。
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