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「サイクルってなんだ!?」の続きだよん
サイクルが成立していると認識したうえで、サイクルを鎖の輪と見た場合、どうすれば壊れるか?
鎖素子を1つ壊せばいいよね~
ここではポケモンが鎖素子にあたるから、ポケモンが1匹倒れるか機能停止すればサイクルは崩壊するんだったね
そして、あるサイクルを壊す要素・行動を「サイクルブレイカー」と呼ぶんでした
つまり、サイクルブレイカーとは「サイクル内のポケモンを1匹倒すか機能停止にする要素・行動」と言えます
ところで、こんなフレーズがあります
a chain is no stronger than its weakest link.
鎖の強さは最も弱い環によって決まる。
物事の強さは、最も弱い所で決まるという意味合いだねっ
ということはサイクルがいつまで回るか、いつ壊れるかも、最も弱い所、最も弱いポケモンで決まるということになる
サイクルブレイカーもこれによって自然と定まります
だからサイクルを認識したら、次は「最も弱いポケモンはどれか」を見極めた上で「「何がサイクルブレイカーになるか」を判断する必要があるよ~
試しに55ライコウ・50スイクンvs55サンダー・50ハガネールのサイクルで考えてみるよ~
1ターン目ライコウ対サンダー
↓
2ターン目ライコウ対ハガネール
↓
3ターン目スイクン対ハガネール
↓
4ターン目スイクン対サンダー
↓
5ターン目ライコウ対サンダー
もっと詳しく見てみると…
1ターン目ライコウ対サンダー
↓
2ターン目ライコウ10万ボルト対ハガネール
↓
3ターン目スイクン対ハガネール地震 スイクンHP206→149~158
↓
4ターン目スイクン波乗り対サンダー サンダーHP215→155~164
↓
5ターン目ライコウ対サンダー10万ボルト ライコウHP215→174~181
これでライコウの前にハガネールが出てくることが分かったよねっ
ということで、次から行動を変えてみるよ~
↓
6ターン目ライコウめざめるパワー氷対ハガネール ハガネールHP181→127~136
↓
7ターン目スイクン対ハガネール地震 スイクンHP149~158→92~110
↓
8ターン目スイクン波乗り対サンダー サンダーHP155~164→95~113
↓
9ターン目ライコウ対サンダー10万ボルト ライコウHP174~181→133~147
↓
10ターン目ライコウめざめるパワー氷対ハガネール ハガネールHP127~136→73~91
↓
11ターン目スイクン対ハガネール地震 スイクンHP92~110→35~62
↓
12ターン目スイクン波乗り対サンダー サンダーHP95~113→35~62
↓
13ターン目ライコウ対サンダー10万ボルト ライコウHP133~147→92~113
↓
…
と続けていくと、ハガネールの地震でスイクンが乱数ながら最初に倒れそうですが、それは間違いです
なぜならこのサイクルを続けていくと、最初に倒れるのはハガネールだからです
具体的に続きを見てみるよ~
↓
14ターン目ライコウめざめるパワー氷対ハガネール ハガネールHP73~91
→19~46
ここではこれまでと違い、ライコウはスイクンに交代しません
ライコウのめざめるパワー氷でハガネールに45~54ダメージが入り、かつ先手を取れるので居座ってめざめるパワー氷を選択します
このように、相手を倒せ、かつ自分は倒されないという状況では交代せずに攻撃技を選択するのがポ理にかないます
恐ろしい事に、これは普段なら当たり前の前提なのに、サイクルの中にいると忘れがちです
というか自分がよく忘れます
サイクルは一定のリズムで回り続けること、その中では素早さというステータスが無視されること、同じ状況が続いていると誤認しがちなこと(正しくは同じ「ような」状況が続いてるんだったねっ)、から起こりやすいミスなんだね~
↓
15ターン目ライコウめざめるパワー氷対ハガネール ハガネールHP19~46→0~1
あるいは
15ターン目´ライコウめざめるパワー氷対サンダー サンダーHP35~62→0
となって、ハガネールかサンダーが倒れ、サイクルは壊れました
今回のサイクルでは
・最も弱いポケモン→ハガネール
・サイクルブレイカー→ライコウのめざめるパワー氷
だったということになります
こんな感じで、サイクルを回し続ける中でのある技が基本的なサイクルブレイカーになるよ~
さて、サイクルを回し続けるとハガネールかサンダーが倒れてサイクルが壊れるということは、
・ライコウ・スイクン側はこのサイクルを回し続けたい
・サンダー・ハガネール側はこのサイクルを回したくない
ということになるね~
つまり、サンダー・ハガネール側は「今のサイクルではハガネールが最も弱い」ことを認識した上で、別の形でサイクルを壊す構想が必要になります
別の形というのはもちろん相手側、ライコウ・スイクン側のポケモンを倒すか機能停止にすることだねっ
たとえば…
・補助技を使う(どくどく、砂嵐、威張る、眠る等)
・ハガネールの大爆発でスイクンを倒す(自分の3匹目がスイクンに不利・かつ相手の想定しうる3匹目にサンダーか自分の3匹目が有利と判断できる場合)
・3匹目のポケモンを出す(まきびしのような効果が持続する補助技が使えるポケモンだったり、眠る寝言持ちのような、何度も場に出せるポケモンだといいね~)
等々
こういった要素・行動が入ってくるとサイクルは形を変え、最も弱いポケモンとサイクルブレイカーもその都度変化します
前の記事の鎖の輪が綺麗な円ではなくなり、ぶつ切りになったりアメーバのように形を変えているイメージだね~
ここまで変化してくると、サイクルや最も弱いポケモン・サイクルブレイカーを明確に認識するのは難しくなるけど、部分的には認識しやすい形でサイクルは出てくるからね~(上の例だと、サンダーに対して必ずライコウに交代したりすれば認識しやすいよね)
だからこそ最初に見たようなサイクルが出発点であり、根底にある基本という理解は大切だねっ
基本あっての応用であり、応用で立ち返るための基本だからね~
その基本であるサイクルにおける
今、最も弱いポケモンはどれか
今のサイクルブレイカーは何か
を毎ターン考え続けることが数ターン先や相手の控えのポケモン・技構成・持ち物まで見通す大局観になってくるし、正しい勝ちの構想に繋がるよ~
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